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献体について

献体とは

文字通り体を献上するするのですが、どこに差し上げるのかというと、大学の医学部などの研究機関です。
今、倦怠を希望する人が増えているのです。

主な理由として、火葬費を節約するため、自分の体を研究のために提供するというものです。
また、少しでも医学の進歩に役立つならという理由で、生前に検体希望の意思表示をする人が増えているのです。

余りにも検体登録数が増えてしまっしたため、一部の大学では検体登録を一旦中止しなければならない程なのです。
人体を解剖して研究する事は、医学の発展のためには必要とは言え、かつては解剖可能な遺体が少なく身元不明の遺体などを解剖していたと言います。
1970年ころの献体は全国で1万人程度だったのが、今は20万人を超える方が献体登録しているのです。

献体登録希望者の特徴

献体登録を希望する人の多くが、身寄りがなく生活が困窮していると言います。
大学に献体として活用されれば、火葬費がかからず、遺体引き取り手がない場合は共同墓地への納骨も大学側が行うのです。
現在登録者数が急増したため、登録制限をしている大学も多いなか、献体を懇願する希望者もまた増えているというのです。

就活ならぬ終活という言葉が近年流行していますが、自分の最後を自分でプロデュースするというものです。
よりよく死ぬという考え方は、いずれ最後の日を迎える全ての人が一度は考える事でしょう。
嘗ては「死」という言葉を口にすることがタブー視されていましたが、戦争が遠くなった今、むしろ正面から向き合おうとする傾向にあるのです。

臓器提供

献体として提供するのと、臓器提供者としてドナー登録するのでは、最後の処理が大きく異なります。
ドナー登録して臓器を提供した後は、家族による葬儀が行われますが、献体の場合共同墓地への納骨というケースが多いのです。

勿論社会貢献として自分の身体を提供する方も少なくありません。
誰かの役に立ちたいという考えを常に持つ方にとって、最後に提供できるのが自らの肉体なのです。

献体の申請

献体を希望する場合、住んでいる都道府県の大学医学部か歯学部、もしくは医科大学か歯科大学の献体の窓口に連絡をします。
現在献体登録を制限している大学もありますので、問合せをすると良いでしょう。

大学によって手続や対応は異なりますので、事前のヒアリングが重要です。
どうせ体を提供するならば、要らないというのに頭を下げてまで貰っていただくよりも、喜んで引き受けてくれる大学が良いは言うまでもありません。

死の概念

献体を申し出るということは、自身の死をイメージしていることに他なりません。
死というのは誰にも等しく訪れるもので、最後の時は自身の人生に納得して迎えたいと願うのは自然の成り行きでしょう。
死を受け容れることで今をより良く生き、より良く死ぬことができるのかもしれません。